日本とアメリカの一社勤務期間・雇用傾向比較

日本とアメリカにおける一社勤務期間と雇用傾向の比較

終身雇用モデルの伝統が色濃い日本と、流動性の高い労働市場を持つアメリカ。
両国労働者の「一社での在籍年数」や勤続に対する意識の違いをデータで可視化します。

日本の特徴

終身雇用の大卒生え抜きは 約50%（2016）
正規雇用: 約3,723万人、全体の65%
非正規雇用: 約35%、依然高水準
一社キャリア理想とする人は 36.6%（2021）
世代間で終身雇用支持率に差（20代:75.1%／70代:88.5%）

アメリカの特徴

全労働者の一社在籍期間中央値: 3.9年（2024）
55～64歳の中央値: 9.6年／25～34歳: 2.7年
公的セクターは在職期間が長い（6.2年）
20年以上同じ雇用主: 10%以上
業界間でも在籍年数に大きな差

日本：終身雇用生え抜き社員割合の推移

アメリカ：雇用主在籍期間の分布（2024年）

項目	日本	アメリカ
「1社」での平均的勤務年数	正規雇用は10年以上が主流（平均：約12-15年※注）	3.9年（中央値）
終身雇用・社内昇進モデル	伝統的に主流。大卒生え抜き50%（2016）	キャリアの流動性重視、転職が一般的
正規雇用者の割合	65%	ほぼ100%（例外除く）
長期勤続（20年以上）	定年までが一般的（※継続減少傾向）	10.1%
短期勤続（1年未満）	新卒・転職後除き比較的例外的	22.2%
世代/年齢差	若年層で終身雇用志向が減少	高齢層ほど在籍年数長い
業界差の幅	業界により中程度の差	業界別に大幅な差

注：日本の「平均勤務年数」の公的統計は部門による差が大きく、正規雇用は10年超が主流ですが、非正規は2～6年程度が多い。
出典：roudou-pro.com / riskeyes.jp / pacola.co.jp / usafacts.org / grahamjobs.com / statista.com

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